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先輩たちの声

VOICE02

編集局社会部

まきやま・あきお

巻山 彬夫

2015年入社、金沢大学卒

県民代表の思いで法廷に

 裁判所の法廷で、証言台に立った被告人が最初の一言を発するとき、裁判官が判決を言い渡すとき-。社会部で警察担当・司法担当の経験を3年ほど重ねてきましたが、いまでも、こうした場面では気が張り、ペンを持つ手に力が入ります。
 裁判は、私たち記者が被告人や被害者の言葉を直接聞くことができる数少ない機会です。録音や写真撮影はできません。それぞれの主張、言い分を聞き漏らさぬよう必死にノートにメモを取りながら、表情や態度にも意識を向けるようにしています。
 裁判は公開が原則ですが、傍聴席に誰もいなければ、その内容が社会に伝わることはありません。そのため取材するときには、県民を代表して傍聴している気持ちになります。
そして、地元紙らしく「小さな事件」も丁寧に最後まで見届けようという思いを大切にしています。
 取材は法廷内に限りません。交通死亡事故の遺族に対する取材も何度か経験をしました。司法以外に警察署と自衛隊を受け持っており、交通事故や火事、自然災害があれば、現場に足を運び、取材をします。石川県内の事件事故であれば、大小を問わず、他のどの報道機関よりも速く、詳しく報じたい。その思いをモチベーションにして日々、記事を書いています。

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